あほな話

あほな話

彼女の苦しみ

若い時から白髪だらけで、
中年になるころにはすでに老人のような髪だった。
しかしそんなことは最初からどうでもよいほど、
頭の先から足の先まで調子が悪い。
頭だけが熱くなって頭痛になる。
昔は薬に頼っていたけど、良くないので
今ではおでこに冷シップを貼っていて、
そのみっともない物を隠す必要もある。
視力は生まれつき悪くいつの間にか老眼になっていて、
それだけならまだしも、眼が乾いた感じが強く、
病院に行ったが、治療するには軽すぎて我慢するしかない。
乾くのは眼だけではなく全身の皮膚も乾いて痒いし、
常に保湿していなければ恐ろしい状態になる。
耳が気圧の変化で痛むし、慢性鼻炎もある。
治るけど風邪とかがきっかけですぐ喘息になる。
歯や舌を毎日完璧にケアしていないと口内が腐る。
心臓が時々変な動きをしたり止まったりする。
腹が激痛に襲われ排便できなくなったりガスが多発。
上半身は暑く下半身は寒すぎて上は夏服、下は冬服。
低血圧なのに減塩どころか無塩の食事をしないと
脚のむくみが酷すぎて、倦怠感や痛みや、
乾燥によるのとは別に膨張による痒みに襲われる。
それらの症状はすべて病院に行ったのに、
家族は何も知らないというか、
私が病院嫌いで放置していると思っているし、
高齢でも元気な知り合いと比較したり、
甘えや怠け者と言わんばかりの無神経な態度。
他の人たちもそのくらいの不調は当たり前だから、
死ぬほど頑張っているのだろうか。
せめて、死ぬほど頑張れるものがないと、
つらさや苦しみだけしかなくて悲しい。
そういえばまだあきらめていない夢があった。
それは、美味しい料理を作ることと、
自分の好きなファッションを装うこと。

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秋雨の水滴と薔薇の花