あほな話

あほな話

無の瞬間

何もしていない時こんな感覚になることがある。
この世界には本当は何も存在しない。
世界に存在している物事は実はすべて幻だ。
本当は何もないのだけど、本来あってはならない、
真実と違うありえない物事を、あたかも
存在するかのような現実が作り出された。
そういう偽物の現実をすべて無視して、
本物の真実だけに意識を集中させていると、
ふいにすべてが消え失せたかのような瞬間を
感じることがある。ただし、
その瞬間が過ぎ去った直後はじめて
「さっき、何も無かった」と気付く。
もしかして瞑想?いや、そんなことどうでもいい。

安物買いの銭失い

三年前に買った激安の△□電機の電子レンジ。
熱スタートしたとたん、部屋中に響き渡る
「グオー、オンオンオン、カタッ、ガガガガグァーッ」
という感じのけたたましい異音が時間とともにどんどん
悪化していき、しかも、加熱時間が終わっても
扉を開けても止まらず、一々電源コードを抜かないと
終了できないし、それどころか何だか微妙に生煮え
という、とんでもないものだった。
その状態に三年間も耐えたのも異常だった。
安物買いの銭失い」になりたくなかったのだ。
それをついに買い替えた。しかし、普通の感覚なら
前とは似てないタイプにしそうなものだけど、
新しいレンジは前と見かけ上そっくりだ。だから、
買い替えても同じではないかという不安があった。
さいわい新しいレンジは、まともだった。
その「まともさ」に感動さえしたほどだ。
新しいレンジはもちろんあんな異音を出さず、
「んーーーー」という感じの静かな音だけ。
なんて美しい音だ…そして、温めたご飯を
いつものように取り出そうとした瞬間、
しっかり熱々になっていて火傷した。
正常なレンジは短時間で温まるのだった。
 
関係ないけど、また好きな花の写真。

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美しい薔薇の花

彼女の苦しみ

若い時から白髪だらけで、
中年になるころにはすでに老人のような髪だった。
しかしそんなことは最初からどうでもよいほど、
頭の先から足の先まで調子が悪い。
頭だけが熱くなって頭痛になる。
昔は薬に頼っていたけど、良くないので
今ではおでこに冷シップを貼っていて、
そのみっともない物を隠す必要もある。
視力は生まれつき悪くいつの間にか老眼になっていて、
それだけならまだしも、眼が乾いた感じが強く、
病院に行ったが、治療するには軽すぎて我慢するしかない。
乾くのは眼だけではなく全身の皮膚も乾いて痒いし、
常に保湿していなければ恐ろしい状態になる。
耳が気圧の変化で痛むし、慢性鼻炎もある。
治るけど風邪とかがきっかけですぐ喘息になる。
歯や舌を毎日完璧にケアしていないと口内が腐る。
心臓が時々変な動きをしたり止まったりする。
腹が激痛に襲われ排便できなくなったりガスが多発。
上半身は暑く下半身は寒すぎて上は夏服、下は冬服。
低血圧なのに減塩どころか無塩の食事をしないと
脚のむくみが酷すぎて、倦怠感や痛みや、
乾燥によるのとは別に膨張による痒みに襲われる。
それらの症状はすべて病院に行ったのに、
家族は何も知らないというか、
私が病院嫌いで放置していると思っているし、
高齢でも元気な知り合いと比較したり、
甘えや怠け者と言わんばかりの無神経な態度。
他の人たちもそのくらいの不調は当たり前だから、
死ぬほど頑張っているのだろうか。
せめて、死ぬほど頑張れるものがないと、
つらさや苦しみだけしかなくて悲しい。
そういえばまだあきらめていない夢があった。
それは、美味しい料理を作ることと、
自分の好きなファッションを装うこと。

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秋雨の水滴と薔薇の花

 

生物や宇宙の妄想話

 彼女は理系の人で、自然科学が好きだ。
彼女は昔からよくこんな話をしていた。
 生物は自らの姿を変えて進化しただけじゃない。
遭遇した別の生物と合体することでも進化した。
生物同士はまず食うか食われる関係になる。
しかし、食われても消化されず、自分を食ったやつの
体内に寄生するやつがいたりする。それとは少し違って
共生関係になったりもする。そうして命をつなげるうちに
両者の遺伝子が混ざることが起きて一体化していく。
高等な生物ほど、多くの種が一体化して複雑になった。
多くの生物に共通する特徴は「穴と袋」で、
原始的生物は穴を持つ袋だけの姿だったと思う。
 宇宙にも親子があって、誕生した宇宙が成長して
ブラックホールができると、それが子宇宙になる。
親宇宙のブラックホールの中に子宇宙があり、
それは親宇宙とは異なる次元にできていて、
物理法則も親宇宙とは異なる。だから、
この宇宙も無から誕生したのではなく、
すべては親だった宇宙から来ている。
しかし、親宇宙の親の親の…とさかのぼると
最初にはやはり「無」の壁に突き当たる。
しかも本当は、何時もどこにも何も存在しないのに、
「存在していると見なす」とでもいうような
偽りによって、すべてが生み出されるのだ。

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カボチャ

ほんまかいな?

サナギ

スーパーで買った青菜をゆでて食べていると、

その青菜の間にこんなものを発見した。

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ゆでられたサナギ

しかしこれ食べられるどころか、良質なタンパク源だろうが

食べる勇気は無かった。で、そのまま生ごみに。

青菜は全部いただきました。

どこのスーパーとか何の青菜だって?

こんなのよくあることだし、一匹もいないほうが

怖くね?ところで、

いろんな虫のサナギは台風の中を生き延びるのかな?

体調不良

彼女は年齢とともに増えていく慢性的体調不良で苦しんでいる。
今では、頭の先から足の先まで調子が悪いところがある。
すでに幼児期から不調を感じていて、最初は息苦しさだった。
出生時に先天的異常を指摘されていたことを親から聞いた。
それは心臓と脚とあごの関節だった。ただし心臓と脚の関節は、
外見上は正常にしか見えないので意識することはなかった。
ただ、あごの関節は見た目が悪いことを当時の彼女は意識して、
なんと自力で矯正したのだった。次に彼女を襲ったのは、
虫歯だった。彼女の乳歯は虫歯で全滅、その後生えてきた
永久歯の半分は虫歯になったが、途中から治療できたので、
かろうじて抜かずに済んだ。それから、喘息、結核、便秘、
花粉症なども次から次へと襲ってきた。そういう病名が
付けられたものはまだましだ。病気だと誰にも認められない
不調が、頭の先から足の先まであらゆる部分にある。
ある日突然、背中の筋肉がおかしくなって就寝できなくなった。
それで病院に行っても何の異常も見つからず、
自然に回復するまで何日か耐えなければならなかった。
いつの間にか指の関節が腫れて、翌日まで痛かったり、
突然、脚の関節が痛くなって歩けなくなったり、
心臓が止まりそうになったり、
眼の裏側が何日も痛かったり、頭痛が毎日続いたり、
そういう、そのうち治る一時的なものはまだいい。
いつの間にか冷え性になって、足の先から始まって下半身、
上半身、頭まで年々、凍るように冷たくなっていった後、
ある年から今度は年々、頭から上半身が冬でも暑さを
感じるように変わってきた。そして次には、全身の皮膚が
異常に乾燥したり真っ赤になったりした。
それは通院しているものの、病名が付いてなくて対処療法だけ。
目も乾燥するようになって、それも病院にいったが、
「もっとひどい人のほうが多い」と言われたので、
市販薬でなんとかしのいでいる。
それでも健康診断や人間ドックではほとんど異常がない。
最近も脚の冷えとむくみで病院に行ったけど、
どこも悪くない検査結果だった。彼女は自分のことを
病弱だと思っていたけど、今では
「私は些細な不調に耐えられない甘ったれなのだろうか?」
という疑問を抱くようになった。
それでも、彼女は不調に負けないよう、食事や運動、
生活習慣を改善する努力を続けている。

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海岸の階段